目次
第12章 藻類加工品 第6節 その他藻類加工品

海藻焼酎

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主生産地

保存方法

常温保存

キーワード

焼酎/単式蒸留式/減圧蒸留/発酵性糖類/隠岐/米/米麹

備考

Kaiso-shochu/都道府県開発製品

海藻焼酎とは

 隠岐島で生産される海藻を使った単式蒸留式の本格焼酎であり、全国的にも珍しい。1981(昭和56)年より島根県立工業技術センター(現産業技術センター)の協力を得て、3年間かけて開発し、1984(昭和59)年11月より発売された。この焼酎の特徴は、原料に発酵性糖類を含む海藻を用いて、実際に発酵させることにある。(特許第1488889号、特許第1488901号)つまり、日本海で採れた海藻と米を混ぜて発酵させ、もろみを圧搾し、40~50℃の低温で減圧蒸留して造る。出来上がった製品は無色透明で、アルコールは25度、40度の2種類がある。お湯割りにすると、ほのかな磯の香りとマイルドな口当たりがする。

生産と消費の動向

 最初の発売から40年以上が経過したが、島民、観光客等の根強い支持を得て、隠岐島の特産品に定着した。販売量は令和5酒造年度(R5.7月-R6.6月)で年間約6kLである。樫樽で長期間熟成させた商品も発売されている。(写真1)

原料選択のポイント

 発酵性糖質を含有する海藻としてツルツルとツノマタを用いる。

加工の原理

 通常の焼酎製造の原理と同じであるが、海藻を糖化して二次もろみに添加することが特徴である。

製造工程の概略

加工の実際

 清酒製造が一段落した5月から7月にかけて製造が行なわれる。

加工に用いる機器等

 製麹装置、仕込タンク、単式減圧蒸留器

品質管理のポイント

 香味バランスが重要であるため、蒸留工程の管理が最も重要である。

写真1 樫樽で保管される海藻焼酎(提供:隠岐酒造株式会社)

製品の形態・包装及び保管方法

 ガラス瓶や紙パックで常温保存される。

写真2 海藻焼酎の製品(提供:隠岐酒造株式会社)
写真3 樫樽で長期熟成させた製品
(提供:隠岐酒造株式会社)

飲み方

 ストレート、オンザロック、水割り、ソーダ割り、湯割りなど、一般の焼酎・ウイスキーと同様に楽しむことができる。

(著者:島根県産業技術センター 永瀬 光俊)