海藻焼酎とは
隠岐島で生産される海藻を使った単式蒸留式の本格焼酎であり、全国的にも珍しい。1981(昭和56)年より島根県立工業技術センター(現産業技術センター)の協力を得て、3年間かけて開発し、1984(昭和59)年11月より発売された。この焼酎の特徴は、原料に発酵性糖類を含む海藻を用いて、実際に発酵させることにある。(特許第1488889号、特許第1488901号)つまり、日本海で採れた海藻と米を混ぜて発酵させ、もろみを圧搾し、40~50℃の低温で減圧蒸留して造る。出来上がった製品は無色透明で、アルコールは25度、40度の2種類がある。お湯割りにすると、ほのかな磯の香りとマイルドな口当たりがする。
生産と消費の動向
最初の発売から40年以上が経過したが、島民、観光客等の根強い支持を得て、隠岐島の特産品に定着した。販売量は令和5酒造年度(R5.7月-R6.6月)で年間約6kLである。樫樽で長期間熟成させた商品も発売されている。(写真1)
原料選択のポイント
発酵性糖質を含有する海藻としてツルツルとツノマタを用いる。
加工の原理
通常の焼酎製造の原理と同じであるが、海藻を糖化して二次もろみに添加することが特徴である。
製造工程の概略

加工の実際
清酒製造が一段落した5月から7月にかけて製造が行なわれる。
加工に用いる機器等
製麹装置、仕込タンク、単式減圧蒸留器
品質管理のポイント
香味バランスが重要であるため、蒸留工程の管理が最も重要である。
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製品の形態・包装及び保管方法
ガラス瓶や紙パックで常温保存される。
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(提供:隠岐酒造株式会社)
飲み方
ストレート、オンザロック、水割り、ソーダ割り、湯割りなど、一般の焼酎・ウイスキーと同様に楽しむことができる。
(著者:島根県産業技術センター 永瀬 光俊)
