目次
第3章 調味加工品 第4節 魚介味噌

しゃくみそ

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主生産地

保存方法

冷凍保存

キーワード

味噌/干潟/八代海/不知火海/シャク

備考

Shaku-miso/伝統的加工品

しゃくみそとは

 しゃくみそとは、八代海の干潟で漁獲されるアナジャコ(地方名シャク、写真1)に味噌を加えてすり潰した加工品であり、地方では古くから家庭料理としても食べられてきた特産品である。アナジャコは、抱卵している春~秋が旬であり、この時期のアナジャコを原料としたしゃくみそは、特に味が濃厚で美味とされる。

写真1 アナジャコ(シャク)(提供:岡田 丘)

主な生産地

 熊本県八代地方

生産の動向

 原料は4月から8月にかけて漁獲され、冷凍で保存されたアナジャコを使用し、製品は1本60g入の瓶詰として年間約3,000本が生産されている。

原料選択のポイント

 非加熱製品であるため、原料のアナジャコは生きたまま出荷された新鮮なものを使用する。

使用する副原料

 基本的には味噌のみで調味するが、加工品としては保存料や甘味料が添加されている。唐辛子を加えることもある。

加工技術

 味噌と混合されることにより、塩分や麹により風味が高められた食品である。

製造工程の概略

加工の実際

  • 原料 アナジャコは周年漁獲されるものではないので、4月から8月にかけて漁獲され、冷凍で保存されたものを使用している。

  • 解凍・洗浄 冷凍したアナジャコを、流水中で解凍し、洗浄する。

  • 不可触部位除去 頭部、遊泳脚等を除去し、剝き身とする。

  • 調味料添加  原料と味噌を6:1の割合で混ぜ合わせる。

  • すりつぶし フードプロセッサーやすり鉢を使用してすりつぶす。

  • 瓶詰め 瓶に詰めて、速やかに冷却し冷凍保管する。

加工に用いる機器等

 フードプロセッサー、すり鉢

品質管理のポイント

 原料が生なので、製造後は速やかに-25℃以下で冷凍保管する。

製品の形態・包装及び保管方法

 製品は1本60gの瓶詰(写真2)で、1本単位で瓶詰のまま冷凍で販売される。賞味期間は製造後1年間である。解凍後は、冷蔵し、4日以内に消費する。

写真2 しゃくみその製品(提供:八代鮮魚商組合)

調理方法および食べ方

 そのまま御飯に載せて食べたり、酒の肴にしたりする。

(著者:熊本県水産研究センター 岡田 丘)