しゃくみそとは
しゃくみそとは、八代海の干潟で漁獲されるアナジャコ(地方名シャク、写真1)に味噌を加えてすり潰した加工品であり、地方では古くから家庭料理としても食べられてきた特産品である。アナジャコは、抱卵している春~秋が旬であり、この時期のアナジャコを原料としたしゃくみそは、特に味が濃厚で美味とされる。
写真①-1024x412.jpg)
主な生産地
熊本県八代地方
生産の動向
原料は4月から8月にかけて漁獲され、冷凍で保存されたアナジャコを使用し、製品は1本60g入の瓶詰として年間約3,000本が生産されている。
原料選択のポイント
非加熱製品であるため、原料のアナジャコは生きたまま出荷された新鮮なものを使用する。
使用する副原料
基本的には味噌のみで調味するが、加工品としては保存料や甘味料が添加されている。唐辛子を加えることもある。
加工技術
味噌と混合されることにより、塩分や麹により風味が高められた食品である。
製造工程の概略

加工の実際
- 原料 アナジャコは周年漁獲されるものではないので、4月から8月にかけて漁獲され、冷凍で保存されたものを使用している。
- 解凍・洗浄 冷凍したアナジャコを、流水中で解凍し、洗浄する。
- 不可触部位除去 頭部、遊泳脚等を除去し、剝き身とする。
- 調味料添加 原料と味噌を6:1の割合で混ぜ合わせる。
- すりつぶし フードプロセッサーやすり鉢を使用してすりつぶす。
- 瓶詰め 瓶に詰めて、速やかに冷却し冷凍保管する。
加工に用いる機器等
フードプロセッサー、すり鉢
品質管理のポイント
原料が生なので、製造後は速やかに-25℃以下で冷凍保管する。
製品の形態・包装及び保管方法
製品は1本60gの瓶詰(写真2)で、1本単位で瓶詰のまま冷凍で販売される。賞味期間は製造後1年間である。解凍後は、冷蔵し、4日以内に消費する。
写真②とイメージ-815x1024.jpg)
調理方法および食べ方
そのまま御飯に載せて食べたり、酒の肴にしたりする。
(著者:熊本県水産研究センター 岡田 丘)
