目次
第3章 調味加工品 第6節 その他調味加工品

かつお類調味加工品

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保存方法

常温保存

キーワード

味付け節/はらんぼ/角煮/レトルト殺菌/真空包装

備考

Katsuorui-chomikakohin

かつお類調味加工品とは

 かつお類を使った調味加工品は多種多様であるが、ここではカツオの味付け節、はらんぼや角煮等の味付け加工品、ソウダガツオの味付け節について述べる。ソウダガツオはマルソウダ、ヒラソウダの総称である。
 カツオとマルソウダの味付け節は、生節なまぶしを醤油やみりんなどで調味し加熱したものであり、角煮は生節を輪切り等にして甘辛く煮付けたものである。はらんぼ加工品は、はらも(腹部の脂の乗った腹の部分)を塩や醤油で味付けし焙焼したもので、若い世代にも好まれている。

主な生産地

 鹿児島県、静岡県、高知県 等

原料選択のポイント

 かつお類調味加工品の原料には、カツオの他ソウダガツオ等が使用されており、漁獲後品質低下を防ぐため、速やかに凍結されている。また、保管は-30℃以下で冷凍保管され、グレーズ等の処理にて保管中の劣化も防止している。季節により脂肪含量の違いがあり、脂肪の多い個体は刺身やたたきだけで無く、味付け加工品でも好まれる場合も多くなっている(写真1)。 

加工技術

 かつお類調味加工品の多くは、鰹節や宗田節と同じ製造工程を経て、製造されている。つまり、カツオでは原料を3枚におろし、かごに並べて煮熟されるまで、ソウダガツオでは煮熟後、頭と内臓を除去し二つ割りにするまでは同じ工程である。その後、それぞれの加工品に調味加工され、包装殺菌して長期保存できるようにした製品である。

製造工程の概略

加工の実際

  • 原料 生鮮カツオ写真1はそのまま、冷凍カツオは、水槽内で解凍して用いる。冷凍ソウダガツオはそのまま煮熟するため解凍不要である。

  • ドレス加工 解凍したカツオはドレス加工(頭部、内臓を除去)し、はらもを採取する。写真2、3
写真2 カツオドレス処理(撮影:阿部祐子)
写真3 カツオはらも採取(撮影:阿部祐子)

  • 三枚おろし ドレス加工したカツオを、3枚におろす。

  • かご立て 煮熟用かごにカツオの半身を並べる。ソウダガツオは丸のまま煮熟用かごに並べる。

  • 煮熟 80~90℃の煮熟槽で、カツオは約90分間、ソウダガツオは約60分間煮熟する。

  • 身割り・骨取り 放冷後、カツオは身を半分に割って骨を抜く。半身をそのまま使う場合もある。マルソウダは頭部、内臓を除去し、身を半分に割って骨を取り加工品に合うサイズに成形する。

  • 調味液浸漬 醤油やみりんを含む調味液に投入し、節やはらもに味をしみこませる。

  • 煮付け 調理釜に醤油や砂糖で甘辛い調味液を作り、角切り等にしたカツオを投入して煮付ける。

  • 焙焼 焙焼する場合はガスや電気などの焙焼機を用いる(写真4)

  • 包装 真空包装を行う。

  • 殺菌 レトルト殺菌する(写真5)

写真4 焙焼 (撮影:阿部祐子)
写真5 レトルト殺菌機(レトルト殺菌工程)
(撮影:阿部祐子)

  • 検品 金属探知機で検査する。

  • 出荷 梱包して出荷する。

加工に用いる機器等

 煮釜、レトルト殺菌機、焙焼機、真空包装機等

品質管理のポイント

 煮熟前の原料温度を低く保ち、うま味成分の分解とヒスタミンの増加を防ぐ必要がある。

製品の形態

 それぞれの製品の個包装、またはそれらを集めた大袋包装の形態で販売している。

包装および保管方法

 透明なフィルムで真空包装し、常温保管する(写真6~9)。

写真6 ソウダガツオ味付け加工品
(撮影:阿部祐子)
写真7 かつおフレーク・かつおめしの素
(撮影:阿部祐子)
写真8 はらんぼ加工品 
(撮影:阿部祐子) 
写真9 カツオ味付け節 
(撮影:阿部祐子) 

調理方法および食べ方

 そのまま食べられるものが多くなっている。また袋のまま湯煎し温めてから食べる場合もある。味付け節では、大きな物はスライスしてマヨネーズを付けて食したり、ほぐしてサラダ等の具材としても利用される(写真9)。また、最近では、フレークを使ったかつおめしの素などの利用も多い。

(著者:元高知県工業技術センター 北村 有里、高知県工業技術センター 阿部 祐子)